こんにちは、そうま灯火です。
世界有数の大規模な山岳観光ルートとして知名度の高い立山黒部アルペンルート。特に、紅葉の時期には色彩豊かな山模様を楽しむことができます。
今回は、秋(10月中旬)に長野県を2泊3日で観光するモデルコースの2日目として黒部立山アルペンルートについて解説します。
- 大混雑必至!立山黒部アルペンルートの所要時間など攻略法を解説。
- 黒部ダム、立山ロープウェイ大観峰、立山室堂平!錦繍の秋は、特大スケールの紅葉を楽しめる一大観光地へ!
世界有数の大規模な山岳ルートとして有名な立山黒部アルペンルート。
秋の信州2泊3日めの2日目は立山黒部アルペンルートを訪問します。
有名で人気があるだけに、観光するには計画的に乗り継ぎなどする必要がありますので、日帰りで楽しむための所要時間などを含めて徹底解説していきます。
目次
今回の旅マップ【立山黒部アルペンルート】
今回の旅マップ(2日目)です。
前泊した木崎湖から、長野県大町市より立山黒部アルペンルートに入ります。
長野方面からアルペンルートを楽しむには、
- 扇沢を出発して室堂まで到着して往復する。
- 扇沢を出発して富山県の立山駅に抜ける。
といったように、旅程にあったルートを選択することができますが、今回は翌日も長野観光がしたかったこともあり往復するルートを選択しました。
室堂で宿泊することも可能ですので、旅程や予算や目的に合わせて柔軟に計画しましょう!
1日目:千畳敷カールについてはこちらをみる
3日目:南信州エリア・木曽エリアについてはこちらをみる
扇沢エリア【往路】
関電トンネル電気バス(扇沢駅~黒部ダム駅)
扇沢駅駐車場6:45到着~関電トンネル電気バス・扇沢駅7:30出発(待機時間:45分)
長野県側から立山黒部アルペンルートに入る場合、マイカー勢の玄関口は扇沢駅(関電トンネル電気バス)です。
混雑をできるだけ回避する場合、扇沢駅に始発付近で到着することが重要です。
私が訪問した時には、始発が7:30でしたので、45分前には到着するように6:45に扇沢駅に到着しました。
それでも到着時にはかなりの行列!ハイシーズンではもっと早く始発が出発するようですので、公式ウェブサイトの時刻表は要チェックです。
黒部ダムエリア【往路】
黒部ダム・黒部湖(黒部ダム駅~黒部湖駅)
関電トンネル電気バス・黒部ダム駅7:45到着~黒部ケーブルカー・黒部湖駅8:30出発(滞在時間:45分)
扇沢からトロリーバスで移動すると黒部ダムに到着します。
登山メインの客は、ここで黒部ダムを素通りして次の黒部湖駅に向かっていきます。しかし、日本一の高さの黒部ダム、やっぱり観光はしたいですよね。
黒部湖駅からのケーブルカーは始発を外しても8時台は3本運用しています。よって、45分という短い滞在時間ですがしっかり黒部ダムを楽しみましょう!
黒部ダムの予習として「黒部の太陽」という映画を見ていくことをオススメします。黒部ダム建設におけるドラマについて、かつての名俳優である三船敏郎氏と石原裕次郎氏によって演じられています。
楽しみポイント① ダムの真上から日本一の高さ186mを体験する。
楽しみポイント② 展望台に移動して観光放水を間近でみる。
楽しみポイント③ 堰堤から黒部湖や立山連峰の景観美を楽しむ。
楽しみポイント④ 黒部ダム建設に思いを馳せる
黒部平エリア【往路】
黒部ケーブルカー(黒部湖駅~黒部平駅)
黒部ケーブルカー・黒部平駅8:35到着~立山ロープウェイ・黒部平駅8:50出発(滞在時間:15分)
黒部ダムの堰堤を歩く先に、黒部ケーブルカーの黒部湖駅があります。ケーブルカーは、トロリーバスと同じくすべてトンネルの中を進んでいきます。
黒部ダムの滞在時間に合わせてケーブルカーの時間を確認するようにしましょう。
黒部平
黒部平からは、山の中腹にあるため高山植物を観察できるハイキングコースが整備されています。
植物などを観察して回りたい場合は、この黒部平に時間を割きましょう。
私は、室堂から登山含めて回る予定でしたので黒部平は、ほとんど素通りで次の大観峰に向かいます。
大観峰エリア【往路】
立山ロープウェイ(黒部平駅~大観峰駅)
立山ロープウェイ・大観峰駅8:57到着~立山トンネルトロリーバス・大観峰駅9:15出発(滞在時間:18分)
黒部平からは立山ロープウェイに乗って移動します。
本当に色んな乗り物に乗れるので、アルペンルート、乗り物好きにはすごい楽しめます。
ロープウェイからの景色は、何といっても紅葉の景色が素晴らしいに尽きます。
視界が開けていると思わせる理由としては、ロープウェイによくある中継地の支柱が一本も無い(ワンスパンロープウェイ)からで日本一の長さを誇ります。
大観峰駅に到着したら、そこからは黒部湖を含む素晴らしい景色を見ることができる…のですが、往路についてはぐっとこらえて足早に次のトロリーバスの乗り場に向かいます。
室堂で登山・ハイキングを予定する場合、大観峰でのんびりしてしまうと登山の時間が無くなってしまう恐れがあります。
私は、復路で楽しむという判断をして、大観峰の紅葉は早々に打ち切り、終点の室堂を目指しました。
室堂エリア【折り返し地点】
立山トンネルトロリーバス(大観峰駅~室堂駅)
立山トンネルトロリーバス・室堂駅9:25到着~立山トンネルトロリーバス・室堂駅14:45出発(滞在時間:5時間20分)
大観峰駅からは黒部アルペンルートの往路の終着点である室堂に向かいます。
最初の関電トンネルのときと同様にトロリーバスが室堂まで伸びています。ちなみに、トロリーバスは日本では関電トンネルと立山トンネルの2カ所にしか走っていません。
結果としては、扇沢駅では始発に乗り込んだのですが、室堂駅に向かうトロリーバスは始発の次の便に乗り込むことができました。
10分の移動時間を経て、ついに目的地の室堂駅に到着しました!立山黒部アルペンルートの最高地点である2,450mです!
始発の出発から、およそ2時間をかけて移動してきたので感慨深く、達成感ありますよ。
立山室堂平(たてやまむろどうだいら)
立山黒部アルペンルートの折り返し地点である立山室堂平に到着しました。
高度2,450mに公共交通機関だけで到着することができます。立山連峰に囲まれたエリアになっており、ハイキングを楽しむことができます。
さすが人気の観光地だけあって、ハイキングコースはよく整備されています。また、広々としており、移動中の渋滞を感じさせないほど開放感があります!
ちなみに「立山」という単独峰は存在せず、一帯の山々を立山・立山連峰と呼称します。
「立山」は日本三霊山(富士山・白山・立山)、日本三大霊場(恐山・白山・立山)、日本三大霊地(恐山・立山・川原毛地獄)に数えられており信仰の地としても親しまれています。
日本三大霊場についてチェックする
日本三大霊場:恐山
みくりが池
立山室堂平に到着したら、まずはハイキングを楽しみましょう。遊歩道が整備されていますので、室堂平を散策するだけでしたらスニーカーでも可能です。
みくりが池は室堂駅のすぐそばにあり、美しい水面には美しい立山連峰が映し出されます。
ミドリガ池・室堂小屋・立山玉殿の湧水
みくりが池はマストスポットとして、室堂平の見どころをダイジェストで紹介します。
- ミドリガ池はみくりが池より小さな池で、みくりが池からほど近い場所にあります。
- 室堂小屋は日本最古の山小屋と言われています。せっかく来たので一目みていきましょう。
- 登山に行く場合は、立山玉殿の湧水を入手してから行きましょう。
浄土山・龍王岳へ
いよいよ、室堂を起点とした登山に出発です。
立山連峰の主峰といえば雄山なのですが、他のスポットの紅葉も楽しみたく、時間の都合で南側の浄土山・龍王岳を目指します。
浄土山・龍王岳の登山について確認する
登山を無事に終えて下山してきたら、あとは来た道を帰っていきましょう。
とっても名残惜しいですが、再訪を誓って再びトロリーバスに揺られます。
大観峰エリア【復路】
立山トンネルトロリーバス(室堂駅~大観峰駅)
立山トンネルトロリーバス・大観峰駅14:55到着~立山ロープウェイ・大観峰駅15:30出発(滞在時間:35分)
大観峰駅に着いたら、往路では断念したので少しゆっくりして景色を楽しみました。
展望台から行き来するロープウェイの写真を撮ったり、売店で軽食を買って腹ごしらえすることができます。
この時間になると人の移動も少なくなるようで、往路よりものんびりできたと思っています。
黒部平・黒部ダム・扇沢エリア【復路】
立山ロープウェイ(大観峰駅~黒部平駅)
立山ロープウェイ・黒部平駅15:37到着~黒部ケーブルカー・黒部平駅16:00出発(滞在時間:23分)
黒部平でも往路よりは時間があったので、展望台でロープウェイをぼんやり眺めていました。
登山で疲れていたのはもちろんありますが、大自然のなかで移動する機会を見るのは不思議と飽きがきません。
黒部ケーブルカー(黒部平駅~黒部湖駅)
黒部ケーブルカー・黒部湖駅16:05到着~関電トンネル電気バス・黒部ダム駅16:35出発(滞在時間:30分)
黒部ダムまで帰ってきました。ここまでくればあとはもう一本乗るだけでおしまいです。
この時期、この時間はすでに薄暗くなっています。観光放水も16:30には止まりますので、立ち寄りはせずに駅に向かいます。
関電トンネル電気バス(黒部ダム駅~扇沢駅)
関電トンネル電気バス・扇沢駅16:51到着
最後のトロリーバスに乗り込んで移動したら扇沢駅に到着です!(安堵と疲労で寝てしまいました。。。)
駐車場に到着したのが6:45でしたのでおおよそ10時間を立山黒部アルペンルートで過ごしました。
結論として、日帰り往復でも十分すぎるほど楽しむことができました!
ただし天候に左右されるところもありますので、日程に余裕があるのであれば室堂で1泊してゆるりと回るのがより贅沢でしょう。
まとめ
本記事では、2泊3日で秋の信州を巡る2日目として、立山黒部アルペンルートについて解説しました。
- 大混雑必至!立山黒部アルペンルートの所要時間など攻略法を解説。
- 黒部ダム、立山ロープウェイ大観峰、立山室堂平!錦繍の秋は、特大スケールの紅葉を楽しめる一大観光地へ!
登山をする人であれば一度は訪れたい立山黒部アルペンルート。
しっかり計画したら前泊ありの日帰りで、十分すぎるほど楽しむことが可能です。
紅葉の季節だけでなく、初夏や避暑のシーズンなど、素晴らしい景色と出会うため再訪したい場所のひとつです!
以上、そうま灯火でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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