こんにちは、そうま灯火です。
青森県の下北半島にある恐山は、日本三大霊場に数えられる霊験あらたかな場所です。
本記事では、秋(10月下旬)に青森県を2泊3日で観光するモデルコースの2日目として恐山菩提寺と薬研渓谷について解説します。
- 日本三大霊場/日本三大地獄・恐山菩提寺の魅力を堪能しよう。
- 恐山は紅葉の名所、秋の訪問がおすすめ!
- 霊験あらたか、厳かな境内を散策しよう。
- 恐山の近場にある渓流!薬研渓谷はおすすめの穴場スポット。
![](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2023/11/souma-fukuchi.jpg)
霊場、イタコで有名な恐山。
名前くらいは聞いたことがあるところでしたが、おどろおどろしいところでは決してなく風光明媚な場所でした。
特に、紅葉の時期は周りの風景が赤く色付き、なんともいえない霊験あらたかなものを感じることができます。
目次
今回の旅マップ【青森県下北半島・恐山】
今回の旅マップ(2日目・前半)です。
青森市を早朝にを出発して下北半島へ向かいます。
下北半島へは鉄道も伸びていますが恐山や仏ヶ浦など山間部は公共交通機関のアクセスが悪いため、移動手段はレンタカーがおすすめです。
下北半島へのアクセス~青森駅から下北駅へ~
![青森駅付近](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/lovebridge01-scaled-e1663169517875.jpg)
![下北駅](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/shimokitaeki-scaled-e1663169524409.jpg)
青森駅から、下北半島の斧部分の中心であるむつ市にある下北駅に向かっていきます。
青森市からむつ市までは道中の横浜町までは高規格道路があるますが、そこからはひたすら下道をのんびりドライブして進みます。
移動時間は2時間弱となかなかの時間ですので、余裕をもって計画しましょう!
途中、陸奥湾を横目にドライブできる場所もありますので爽快ですよ。
豆知識① むつ市は今では珍しくない「ひらがな市」を、1960年に日本で初めて導入した自治体です。
豆知識② 横浜と聞くと神奈川の横浜市を思い出しますが、自治体として名乗ったのは横浜町の方が先です。
豆知識③ 下北駅は本州最北端の駅です。終着駅は大湊駅ですが北に位置するのは下北駅の方です。
日本三大霊場・恐山(おそれざん)と菩提寺(ぼだいじ)
![恐山20](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan20-scaled-e1663225670951.jpg)
青森県下北半島にある恐山菩提寺は、日本三大霊場・日本三大霊山のひとつに数えられています。
霊を祀る場所として非常に重要なエリアですが、秋には美しい紅葉スポットになります。
厳か雰囲気でありながら、風光明媚な自然を楽しむことができる秋の恐山について解説します。
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立山(富山県)
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高野山(和歌山県)
霊場恐山の結界門から三途の川(太鼓橋)へ
![恐山01](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan01-scaled-e1663225470319.jpg)
むつ市街地から恐山方面に向かうと、霊場恐山に入る門があります。いよいよ恐山に入山です。
恐山の中核は菩提寺(ぼだいじ)という寺になっていますので、恐山観光の場合は菩提寺へ向かいましょう。
菩提寺に向かう道中にはあの世とこの世をつなぐ三途の川があり、川にかかる太鼓橋から見る宇曽利山湖(うそりやまこ)はとてもきれいでおすすめです。
![恐山02](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan02-scaled-e1663225480408.jpg)
![恐山03](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan03-scaled-e1663225494755.jpg)
![恐山04](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan04-scaled-e1663225505511.jpg)
![恐山05](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan05-scaled-e1663225515725.jpg)
六大地蔵(ろくだいじぞう)
![恐山06](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan06-scaled-e1663225525151.jpg)
恐山菩提寺の駐車場のそばには大きな六体の地蔵が並んでおり、それぞれ六道(りくどう)(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道)をあらわしています。
駐車場から門までの間にあり、入山料を支払わずに観賞することができます。
恐山菩提寺の境内
![恐山07](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan07-scaled-e1663225535403.jpg)
![恐山08](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan08-scaled-e1663225546412.jpg)
菩提寺の境内に入ります(入山料は大人500円)。
境内は、いわゆる神社仏閣とことなり、緑が植えられておらず石の灰色が多い場所です。
色の少ない様子が、菩提寺を霊験あらたかに見せている点かもしれません。
恐山は本堂周辺だけでなく、宇曽利山湖(うそりやまこ)へ続いていく参道がありますのでお堂でお参りを済ませたら境内の巡礼へと向かいましょう。
恐山で幾度となく見かけることとなる風車は、幼くして亡くなった子供の魂を慰めるためのものです。
中参道を通り荒涼とした地獄へ
![恐山09](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan09-scaled-e1663225556884.jpg)
![恐山10](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan10-scaled-e1663225566652.jpg)
本殿へのお参りを終えたら中参道から宇曽利山湖の方へ歩いていきます。
一帯は、荒涼として風景が広がっており日本三大地獄・日本三大霊地としても数えられているだけあります。
紅葉の時期には、背後の山が真っ赤に染まっており魅惑的な風景となります。
賽の河原の石積み
![恐山11](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan11-scaled-e1663225577910.jpg)
![恐山12](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan12-scaled-e1663225587276.jpg)
宇曽利山湖畔にたくさんの地蔵やお堂がありますので、恐山の観光のスタンスは散策とお参りが基本になります。
極楽浜の展望スポット
![恐山13](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan13-scaled-e1663225597495.jpg)
![恐山14](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan14-scaled-e1663225609881.jpg)
参道には小高い丘がいくつかあり、高いところから景色を展望できるスポットがあります。
特に極楽浜の展望スポットは眺めが素晴らしく、この世のものではないような景色が堪能できます。
紅葉の季節は、空の青と硫黄がかった宇曽利山湖と真っ白の地面と山の赤が織りなす景色が格別です。虹色のような景色でした。
水子供養と血の池地獄
![恐山18](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan18-scaled-e1663225651647.jpg)
![恐山19](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan19-scaled-e1663225661486.jpg)
水子供養のご本尊や無縁仏の永代供養があったりと、恐山に入ってからは生と死や無常観についていろいろ考えさせられました。
荒涼としたロケーションや美しい自然の姿との対比も相まって生命の力強さと尊さを感じられる場所であり、〇〇地獄というところはいくつも訪れましたが、恐山は一線を画している場所だと個人的に感じました。
宇曽利山湖、極楽浜へ
![恐山15](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/osorezan15-scaled-e1663225620117.jpg)
参道を抜けると、宇曽利山湖畔の極楽浜にたどり着きます。
湖は静かで波が白砂に当たるさまは極楽浄土を思わせて、名前にふさわしい場所です。
紅葉の季節は湖畔の山々が赤く染まっており、景観美としても見ごたえがあります。
薬研渓谷(やげんけいこく)・薬研温泉(やげんおんせん)の紅葉
![薬研渓谷へ](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/to-yagenkeikoku.jpg)
恐山から30分ほど山道を北に進むと、風光明媚な渓流スポット・薬研渓谷があります。
川のせせらぎと美しい紅葉は見事ながら、人は少なく下北半島の穴場スポットです。
ぜひ恐山訪問の際には立ち寄ってみてくださいね。
薬研温泉周辺の紅葉
![薬研渓谷00](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/yagenkeikoku00-scaled-e1663421992966.jpg)
恐山から北へ数キロ進んだところに薬研温泉があります。
温泉地としても魅力的なのですが、紅葉の時期の景観は圧巻で、大畑川の渓流に色づく木々が美しいです。
温泉郷に駐車をして、川の方へ下っていくと吊り橋がかかっていますのでそこから川沿いの紅葉を散策できます。
![薬研渓谷01](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/yagenkeikoku01-scaled-e1663422042194.jpg)
![薬研渓谷02](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/yagenkeikoku02-scaled-e1663422057848.jpg)
薬研渓流の紅葉穴場スポット
![薬研渓谷03](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/yagenkeikoku03-scaled-e1663422068756.jpg)
薬研渓谷の中でも、薬研温泉郷の一帯から少し外れたところの紅葉が特にロケーション抜群なので紹介します。
上記マップの公衆トイレに駐車場があるのですが、そこから川沿いに下っていたところおよび駐車場から少し車道を歩いた橋の上からの景観が特におすすめです。
![薬研渓谷04](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/yagenkeikoku04-scaled-e1663422081833.jpg)
![薬研渓谷05](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/yagenkeikoku05-scaled-e1663422090243.jpg)
![薬研渓谷06](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/yagenkeikoku06-scaled-e1663422100780.jpg)
![薬研渓谷07](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2022/09/yagenkeikoku07-scaled-e1663422111867.jpg)
まとめ
本記事では、2泊3日で錦秋の季節の青森を巡る2日目(前半)として、恐山と薬研渓谷について解説しました。
- 日本三大霊場/日本三大地獄・恐山菩提寺の魅力を堪能しよう。
- 恐山は紅葉の名所、秋の訪問がおすすめ!
- 霊験あらたか、厳かな境内を散策しよう。
- 恐山の近場にある渓流!薬研渓谷はおすすめの穴場スポット。
![](https://sakyh.com/wp-content/uploads/2023/11/souma-fukuchi.jpg)
恐山は知名度のある場所だったことから楽しみだったのですが、思っていたとおり素晴らしい場所でした。
恐山は単なる観光地ではなく色々と考えさせられる場所ですので、少し趣が変わっていましたが、近くの薬研渓谷ではただただ素晴らしい景観とセットで訪れてみるのはいかがでしょうか。
以上、そうま灯火でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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