こんにちは、そうま灯火です。
北海道にあるタウシュベツ川橋梁を知っていますか。
糠平湖と呼ばれるダム湖にかかる古い鉄道の橋で、ダム湖の水位により姿が隠れることがあるため「幻の橋」と呼ばれています。
今回は、冬の道東4泊5日の5日目としてタウシュベツ川橋梁の散策と十勝平野北部を巡るモデルコースについて解説します。
- タウシュベツ川橋梁の間近へ!凍結した湖の上を絶景散歩。
- 冬のみ現れる幻の村・然別湖コタン!冬の白樺並木を通るドライブコースを楽しもう。
- 十勝平野の都市、帯広市周辺を観光!希少なモール温泉の十勝川温泉がオススメです。
十勝平野の北部の山間には、糠平湖(ぬかびらこ)と然別湖(しかりべつこ)という湖があります。
この2つの湖、冬場は非常に面白いです。糠平湖はタウシュベツ川橋梁に近づくことができ、然別湖は冬場限定で村(コタン)が作られます。
どちらも同日中に周遊できるモデルコースをチェックしてみてください!
目次
今回の旅マップ【北海道・糠平湖~然別湖~帯広市】
今回の旅マップ(5日目)です。
出発は前日宿泊した層雲峡温泉からです。
層雲峡温泉から最初の目的地である糠平湖までは車移動で約1時間かかります。
山道の運転であり雪深いですので、注意して移動しましょう。
糠平湖から然別湖までは道道85号線を使用すれば地図上は近いですが、両湖を繋ぐ道路は冬季通行止めです。
回り道になりますが、士幌町を経由して国道273、274号を使用してアクセスする必要があります。
冬の道東4泊5日モデルコースはこちらをチェック
タウシュベツ川橋梁・糠平湖
五の沢橋梁駐車場より出発
まずは糠平湖がある上士幌町(かみしほろちょう)まで移動しましょう。
糠平湖畔にはいくつか駐車場がありますが、タウシュベツ川橋梁に歩いて向かうためには五の沢橋梁の駐車場から出発します。
早朝の誰も訪れていない時間帯でしたら装備としてスノーシューが必須ですが、9時頃になると先人たちの轍ができていますのでスノーシューがなくても轍を通ることで歩くことができます。
雪道の運転や個人で行くことが不安な場合は現地ツアーに参加することもオススメです。
スノーシューをレンタルしてガイドと一緒に散策しますので安心ですよ。
タウシュベツ川橋梁に到着(片道約45分)
タウシュベツ川橋梁までは駐車場から2km程度離れており、45分程度かかりました。
距離はそれほど離れておりませんが雪道であることと、雄大な景色を楽しみながら進むことになりますので、時間をかけて橋に近づいていきます。
湖上では目的地であるタウシュベツ川橋梁が常に見えている状態ですので迷うことはありません。
また、先人の轍があるためそこを使えば雪に足を取られることなく進むことができます。
スノーシュー勢はバージンスノーを歩くために早朝に来ていたのでしょうね。後続の冬靴勢としては助かります。
タウシュベツ川橋梁付近を散策
タウシュベツ川橋梁は渡ることはできませんが、わき道から橋のそばまで近づくことができます。
せっかく来たので近くまで接近してみましょう!
タウシュベツ川橋梁は、かつて国鉄士幌線で使用されていたアーチ型の橋で1955年(昭和30年)に使用されなくなってからそのままの姿で残されています。
老朽化・風化が進んでいることから「いつ崩壊してもおかしくない」といわれています。
興味がある場合は早めに見ておきましょう!
キノコ氷など独特な景観を楽しみつつ帰路へ
糠平湖、タウシュベツ川橋梁はダム湖であり、冬に入ると水位が徐々に下がっていきます。
時間経過と共にタウシュベツ川橋梁が見えてきますが、見えない期間があるため「幻の橋」とも呼ばれています。
タウシュベツ川橋梁の橋や、湖上を歩いていると切り株の上に氷が乗っている不思議な現象を確認できます。
これは湖面が凍結した後に水位が下がっていくため湖面の氷が残されている状態になることで起きる現象です。
切り株の上にある氷は、その見た目からキノコ氷と呼ばれています。是非、探してみましょう。
然別湖コタンと十勝平野~鹿追町・音更町~
然別湖コタン【鹿追町】
鹿追町の北部の山間部に然別湖(しかりべつこ)という湖があります。標高810mに位置する堰止湖で、道内では最も標高の高いところにある湖です。
その然別湖、冬場は完全に凍結して然別湖コタンという村が出現(1月下旬~3月中旬)します。
凍結した然別湖のているため、その上にいくつかのイグルーが作成されて村を形成しています。
いくつかイグルーはあるのですが、特にユニークなのが内装が氷で作られたアイスバー(ICE BAR)で、中は光と氷の世界です。
車で来たので残念ながらお酒は楽しめませんでしたが、コーヒーやココアも提供していますので氷の中で温まることができます!
然別湖コタンの見どころについては別記事で詳しく解説【作成中】しますので、そちらもご参照ください。
扇ヶ原展望台【鹿追町】
鹿追町の平地と然別湖を進む山道にある扇ヶ原展望台に立ち寄っておきましょう。
十勝平野を見渡せる場所に位置しているため、展望が良ければ太平洋まで臨むことができます。
山道ではキタキツネに遭遇しました!北海道ですね~!
エキノコックス症へ感染するリスクがあるため、とっても可愛らしいですが野生のキツネには触れないように注意しましょう。
十勝牧場 駒場白樺並木【音更町】
駒場白樺並木は、鹿追町から音更町を経由して帯広方面に進んでいく途中にある、美しい白樺の並木道です。
雪の道路にどこまでも続く白樺の木が、十勝平野の懐の広さを感じさせてくれます。
特にお店などあるわけではないですが、景観を見ながらドライブしたり、散歩するだけでも十分に楽しめるスポットです。
帯広と十勝川温泉エリア
ばんえい十勝【帯広市】
帯広市街地の訪問スポットとして、個人的にばんえい十勝(ばんえい競馬)をオススメします。
競馬は賭け事なので…と敬遠することなかれ、ここは屈強な馬を間近で見ることができるアツい場所です。
ばんえい競馬とは、いわゆる平地競争の競馬とは異なり、騎手が乗ったソリを馬が引いていきます。
筋骨隆々な馬が思いソリを引くさまは、かなり迫力があります。観客が応援しながら一緒に追いかけていく点も一体感があり非常に面白いです。
ばんえい競馬は一年を通して開催されていますが、残念ながら旅行中には開催日程に重なりませんでした(夏季に再訪した時には参加して、その迫力を体験しました!)。
ただし建物の中には、ばんえい競馬の展示がありますので歴史を知ったり雰囲気を味わったりすることができます。
北海道を舞台にした映画「銀の匙」で実際に使用されたグッズもありますので色んな楽しみ方ができます。
十勝が丘展望台【音更町】
帯広市街を展望するのであれば、十勝川温泉の十勝ケ丘展望台がオススメです。
十勝が丘展望台は夏に訪問済みでしたが、冬場は景観が全く変わっており再度訪れる価値ありです。
ちなみに十勝川温泉は、貴重な泉質であるモール温泉であり、温泉だけでも立ち寄ってみることをオススメします。
十勝川温泉 彩凛華(さいりんか)【音更町】
十勝川温泉にある十勝が丘公園では、冬季(1月下旬~3月中旬)の間、彩凛華(さいりんか)というライトアップイベントを実施しています。
私は帰りの飛行機の時間の都合上、ライトアップまで滞在することができませんでしたので、ライトアップ前の展示の様子を眺める限りでした。
展望台や通路など整備されているので、一望したり、近くを散策したりと楽しそうなイベントでしたので、再訪してみたいです。
とかち帯広空港(帰路)【帯広市】
旅の終点であるとかち帯広空港に戻ってきました。
空港にはレストランがあり、夕飯には帯広名物の豚丼をいただいきました。
時間に余裕があれば、帯広市街の豚丼を味わいたかったですが、空港の豚丼も美味でした。
まとめ
本記事では、冬の道東を4泊5日で巡るモデルコースの5日目としてタウシュベツ川橋梁と然別湖・十勝平野について解説しました。
- タウシュベツ川橋梁の間近へ!凍結した湖の上を絶景散歩。
- 冬のみ現れる幻の村・然別湖コタン!冬の白樺並木を通るドライブコースを楽しもう。
- 十勝平野の都市、帯広市周辺を観光!希少なモール温泉の十勝川温泉がオススメです。
北海道の湖は冬期は凍結していることが多く、他の季節とはまったく違う顔を見せてくれて面白いですね。
4泊5日の道東巡りはこれにて終了です。
真新しい体験をたくさんできる旅路となること請け合いですので、ぜひ検討してみてくださいね。
以上、そうま灯火でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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