東京ディズニーリゾートでは、障がい者手帳の保有者は各種サービスを受けることができます。
その中でも特に助かったと感じたディスアビリティアクセスサービス(DAS)、パークチケットの障がい者割引、駐車場のディスアビリティ区画の利用でした。
本記事では、実際に東京ディズニーリゾートのディズニーシーにて実際に経験した障がい者向けサービスについて解説します。
- 「ディスアビリティアクセスサービス(DAS)」で列に並ぶのを省略!待てない子供にたいへん便利。
- パークチケットは障がい者割引あり!同伴者1名まで利用可能。
- 駐車場はディスアビリティ区画へ!料金所にて申し入れしよう。
我が子を連れてディズニーデビューをしたくても、障がいがある場合はちょっと不安…
東京ディズニーリゾートでは、そんな不安を軽減するために障がい者向けのサービスが多くあります。
ぜひとも、障がい者であることを理由にディズニーをためらっているようでしたら参考にしてみてください。
目次
ディズニーで実際に助かった障がい者向けサービス3選
東京ディズニーリゾートは、知的障害や身体障害など種類は様々ありますが、障がい者に対して「パークでの負担の軽減」「パークチケット料金の割引」「バリアフリー」等、パークを楽しむことができるような施策を実施しています。
二相性脳症に発症したことで知的障害(中度障害)をもつこととなった次女とディズニーシーに初めて行ってきたのですが、上記の取り組みにより楽しめるか心配していたのですが、しっかりとディズニーを満喫することができました!
実際に活用した障がい者向けサービスのなかで特に役立った(助かった)と感じたものは以下の通りでした。
下記サービスを受けるためには療育手帳など各種手帳や受給者証が証明書類として必要となります。対象の証明書類については東京ディズニーリゾートの公式ページで確認することができます。
- ディスアビリティアクセスサービス(DAS)
- アトラクションの待ち時間を別の場所で過ごすことが可能
- パークチケットの障がい者割引
- 障がい者と同伴者1名を割引料金(約2割引)で購入可能
- 駐車場のディスアビリティ区画
- パーク入り口に近い駐車場の区画を利用可能
ディスアビリティアクセスサービス(DAS)
ディスアビリティアクセスサービス(DAS)は、その利便性の高さから、個人的に該当する障害を証明することができる書類や受給者証を持っている場合は必ず利用を推奨したいサービスです。
以下の手帳を対象としています。
・身体障害者手帳
・精神障害者保健福祉手帳
・療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)
・被爆者手帳
・戦傷病者手帳
・障害福祉サービス利用のための各種受給者証※厚生労働省および地方自治体が発行しているもの
パークでの負担を軽減するためのサービス
※母子手帳は対象外です。
サービスの概要や利用対象となるための手続き、実際に利用する方法、利用する際の制限について確認しましょう。
ディスアビリティアクセスサービス(DAS)とは
ディスアビリティアクセスサービス(DAS)は、障がい者向けのサービスのひとつでパーク内での負担を軽減するサービスのひとつで、主に、障がい等によりアトラクションのために長時間待つことが難しい場合に有効です。
ご本人が長時間列に並ぶことが困難な場合、グループの方全員が待ち時間を列以外の場所で待機することができます。(列の途中にあるショーや演出はご覧いただけない場合があります)なお、その間にほかの対象施設を利用することはできません。
パークでの負担を軽減するためのサービス
DASを利用するための申請方法
DASを利用するためには事前の申請と情報登録が必要です。
利用を希望する場合は、パークで一番最初に利用するアトラクションのキャストにDASを利用したいことを伝えましょう。
すると、DAS登録ができるキャストを呼んでもらえるので、そこで申請と登録の説明を受けます。
登録の際には、「指定の証明書」および「対象となる家族全員」のパークチケットが必要ですので準備しておきましょう。
我が家は実際にディズニーシーのマーメイドラグーンにあるスカットルのスクーターのキャストに依頼しました。小規模なアトラクションだったのですが、DAS対応できるキャストを呼び出してもらい手続きをしました。
DASの説明と注意事項、対象となる子供の写真撮影をして登録完了です。
DASの利用方法
DASの利用方法は非常に簡単で、アトラクションのキャストに「DASを利用したいこと」を伝えましょう。
対象者のパークチケットの提示を求められますので、登録済みであることをキャストが確認して利用することが可能です。
すべてのキャストがDAS対応をできるわけではありません。
声掛けしたキャストがDAS対応できない場合、最寄りのDAS対応ができるキャストを呼び出してもらえます。
DAS登録を確認すると、キャストから今のアトラクション待ち時間と同等の時間後に再度来るように言われます。
DASの注意事項では「お手伝いの内容やアトラクションの特性により、通常列に並ぶ時間より長くなる場合があります。」とありましたが、実際は待ち時間より少し短めの時間で案内されました。
具体的には、20分街のアトラクションであれば15分後、1時間待ちのアトラクションであれば50分後といった感じで、そのあたりはその時々の事情があるのかもしれませんね。
アトラクションによって、「口頭で案内されるだけ」だったものと「DAS利用のチケットおよびアプリへ登録」されたものがありましたが、どちらの場合でもDAS利用に影響ありませんでした。
ディズニーシー・エレクトリックレールウェイなど、「移動」に分類されている乗り物については待ち時間は無く即時で案内されました。
配慮が行き届いており、さすがですね!
DAS利用時の案内のされ方
キャストから指定された時間になったら、再度アトラクションにいるキャストに声掛けしましょう。キャストが変わっている場合でもDAS利用の情報は引き継がれているため影響ありません。
「待ち時間を省略できる」というサービスですが、実際にどのように案内されるかというと概ね以下の方法でした。
列に並ぶことを省略しますので、列を並ぶことで見ることができるショーや演出については見ることができない点は留意ください。
- ファストパス入場口を利用
- ファストパスの入場口に案内され次回に参加(例:タートル・トーク、ニモ&フレンズ・シーライダー)
- アトラクション出口から入場
- アトラクション出口に案内され次回に参加(例:ブローフィッシュ・バルーンレース、スカットルのスクーター)
DASの制限と注意
DASは「待ち時間を列で過ごすことが難しい」ことに対するサービスですので待ち時間自体は短くなりません。
ただし、列で並ばずに過ごすことができますので、食事の時間にしたり休憩の時間にしたりすることが効果的です。
待ち時間を列以外で過ごす際に、別のアトラクションでDASを利用することをできないので注意しましょう。
DASの利用は対象のアトラクションに乗り終わるまで、次のアトラクションで利用することはできません。
パークチケットの障がい者割引
東京ディズニーリゾートは「障がいのある方向けのパークチケット」としてディスカウント販売をしています。
ディスカウントされる金額はおよそ2割程度で、近年テーマパークチケット料金は年々増加傾向にあるため活用したい金額ですね。
パークチケットの障がい者割引について
障がいのある方向けのパークチケットを購入できる条件としては、DASと同じく、以下の証明書類を保有していることです。
以下の手帳を対象としています。
・身体障害者手帳
・精神障害者保健福祉手帳
・療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)
・被爆者手帳
・戦傷病者手帳
・障害福祉サービス利用のための各種受給者証※厚生労働省および地方自治体が発行しているもの
障がいのある方向けのパークチケットについて
※母子手帳は対象外です。
証明書類は購入の際には必要ありませんがパーク入場のときに提示を求めらるため忘れずに持参するようにしましょう。
障がい者割引の予約方法と注意
障がいのある方向けのパークチケットは、東京ディズニーリゾート・オンライン予約・購入サイトにて購入可能です。
チケット窓口での販売は無いので、オンラインで事前購入が必要となります。
パークチケットは障がいを持つ人と同伴者1名まで購入することが可能ですので、同伴者分も忘れずに購入しましょう。
また、障がいのある人と通常の人のパークチケットを同時に購入することはできないため、別々に購入することが必要です。
駐車場のディスアビリティ区画
我が子もそうなのですが、障がいがある場合、公共交通機関での長時間の移動が難しいとマイカー移動が多くなります。
ディズニーは車で来場する障がい者向けのサービスとして、駐車場にディスアビリティ区画を設けています。
駐車場のディスアビリティ区画とは
駐車場のディスアビリティ区画とは、パーク入り口に近いところに位置する駐車エリアのことです。
ディズニーランドは平面駐車場の入り口に近い場所、ディズニーシーは立体駐車場の1階部分にそれぞれ設けられています。
入り口に近いところに駐車できるため、駐車場からの安全性が高くなり、また体力的な消耗を減少します。
ディスアビリティ区画の利用方法
ディスアビリティ区画を利用するためには、駐車料金を支払う際にディスアビリティ区画を利用したいことを伝えればOKです。
障がいのある方や、一時的に体の機能が低下している方のための専用区画をご用意しております。料金所にてご相談ください。
車・バイクで行く
いくつかご質問させていただき、適切な場所へご案内いたします。
公式WEBページによると、証明書類の提示は必須ではなく、相談の上に駐車場所を決めるようですが、我が家は料金所にて証明書類を提示して案内してもらえました。
ディスアビリティ区画利用対象の車には、短冊のようなタグを車に取り付けられ、これによりスタッフの誘導を受けることができます。
まとめ
本記事では、実際に東京ディズニーリゾートのディズニーシーにて実際に経験した障がい者向けサービスのうち、特に助かったと感じたディスアビリティアクセスサービス(DAS)、パークチケットの障がい者割引、駐車場のディスアビリティ区画の利用について解説しました。
- 「ディスアビリティアクセスサービス(DAS)」で列に並ぶのを省略!待てない子供にたいへん便利。
- パークチケットは障がい者割引あり!同伴者1名まで利用可能。
- 駐車場はディスアビリティ区画へ!料金所にて申し入れしよう。
流石は夢の国というだけあって、障がい者向けの配慮をすごく感じることができました!
障がいが理由で一歩立ち止まっている場合は、利用できる制度をしっかり確認して、ぜひディズニーの世界を体験しましょう!
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