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【絶海の孤島】青ヶ島を徹底ガイド・絶景巡り:八丈島発着1泊2日モデルコース

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こんにちは、そうま灯火です。

伊豆七島最南端・八丈島の南に位置する青ヶ島を知ってますか?

四方を崖に囲まれ、内部は火山の二重のカルデラ構造になっている特異な形をしている島です。

今回は、絶海の孤島である青ヶ島を1泊2日で周るモデルコースについて解説します。

青ヶ島モデルコースのポイント

  • 就航率60%未満!?就航率を上げるならヘリコプター利用がオススメ。
  • 火山地形、紺碧の太平洋、、、陸と海を楽しめるスポットを巡ろう!
  • 満点の星空を満喫!日本一人口の少ない村で光害のない夜に天体観測にいこう!
そうま灯火

青ヶ島は、その独特な形から上陸するためには多少手間がかかりますが、世界的にも注目を集めている島です。

島自体は狭く、行動範囲は広くありませんが秋~冬にかけて1泊することをオススメします。

青ヶ島から見る満点の星空は唯一無二です!

今回の旅マップ【八丈島~青ヶ島】

今回の旅マップ(2日目と3日目前半)です。

青ヶ島に上陸する方法は、定期船とヘリコプターがあります。

青ヶ島へは八丈島空港からヘリコプターを利用して上陸することがオススメです。
1日1便出ているので事前に予約しましょう。
ヘリコプターを往復利用する場合は、時刻表の都合から青ヶ島泊が必須です。

定期船は波風の影響を受けやすく、就航率が60%以下と上陸できないリスクが高いです。
その分、上陸できた時には良い経験になるとは思いますが。。。旅程との相談ですね。

船とヘリコプター、いずれの場合でも出発は八丈島ですので、まずは八丈島に上陸する必要があります。

青ヶ島に行く場合は、八丈島観光の一部として計画すると日程が組みやすいです。

ヘリコプターで上陸!観光はレンタカー移動がオススメ

八丈島空港~青ヶ島ヘリポート

東京あいらんどシャトル05
青ヶ島ヘリポート

八丈島の玄関口である八丈島空港は、本州との空路だけでなく青ヶ島への空路の受付もしています。

東京愛らんどシャトルのカウンターがありますので出発の手続きをしましょう。

東京あいらんどシャトル01
八丈島空港の一角にあるヘリコプターの受付カウンター
東京あいらんどシャトル02
滑走路へ歩いていき搭乗

八丈島空港から青ヶ島ヘリポートまでの移動時間は20分です。

ヘリコプターは初めて乗りました。離着時は揺れましたがそれ以外は思っていたより快適な移動でした。

東京あいらんどシャトル03
窓から見える朝の太平洋
東京あいらんどシャトル04
青ヶ島が見えました!噂通りの断崖絶壁!

青ヶ島レンタカー

青ヶ島レンタカー
品川ナンバー…忘れがちですが東京都です。

青ヶ島レンタカーにて車を借りました。

狭い島なので徒歩で観光するのも一つの選択肢ですが、短い滞在期間でなるべく多くを見て回りたい単純に体力に不安がある青ヶ島はアップダウンの激しい地形、という理由でレンタカーを選択しました。

品川ナンバーを見てハッとしました。絶海の孤島ですが立派な東京都です。

青ヶ島の展望スポット~二重カルデラ・太平洋の水平線~

尾山展望公園(おやまてんぼうこうえん)

尾山展望台01
尾山展望台。天体観測に最適。

青ヶ島の展望スポットはたくさんありますが、その中でも整備されており広々としているのが尾山展望公園です。

二重カルデラの外側の高い位置にあり、360度展望が開けています。

尾山展望台02
近くの駐車スペースから尾山展望公園へ
尾山展望台03
北部の集落が見えます
尾山展望台06
展望スペースは広々としているため天体観測に最適
尾山展望台07+
真ん中に青ヶ島が位置したモザイク調のレリーフ

内側を向けば青ヶ島独特の二重カルデラの内側の全景を見ることができ、外側を向けば太平洋を360度見渡せます。

視界が良ければ、遠くに八丈島を確認することもできます

青ヶ島の代表的景観を一挙に楽しむことができるといっても過言ではない場所です!

尾山展望台04
青ヶ島の代名詞である二重カルデラ
尾山展望台05
拡大した丸山。遊歩道が整備されています。
尾山展望台08
色鮮やかな紺碧の太平洋
尾山展望台09
遠くには八丈島が。左が八丈富士で右が三原山ですね。

夜は天体観測におすすめの場所

尾山展望公園は、青ヶ島の展望スポットの中でも比較的広く、かつ車でのアクセスも容易ですので夜景および天体観測のスポットにおすすめです。

冬の晴天時には、流れ星を観測することができます。
流星群が接近している特別な時期じゃなくても、見えないところで流れ星は流れていることを知った夜でした。

尾山展望台11
青ヶ島集落の夜景と星空。遠くには八丈島の光。
尾山展望台10
満点の星空。冬はオリオン座がわかりやすいですね。

大凸部(おおとんぶ)【青ヶ島最高地点】

大凸部01
青ヶ島最高地点の大凸部

尾山展望公園と双璧を為す展望ポイントが大凸部です。

大凸部が青ヶ島最高地点で、360度のパノラマ景観を楽しむことができます。

尾山展望公園より展望エリアが狭いため、広々としたところでのんびりするのであれば尾山展望公園の方がオススメです。
最高地点のため、もっとも高いところから見渡すのであれば、こちら大凸部に訪問しましょう。

大凸部02
駐車スペースから遊歩道に入ります
大凸部03
果てなく続く水平線、逆光はキラキラ
大凸部04
順光方面は紺碧のブルー、美しい。
大凸部05
険しい青ヶ島の道路が見えます

夕日スポットであり朝日スポットでもある場所

大凸部07
夕焼け①夕暮れ時の青ヶ島。八丈島がうっすらみえます。
大凸部06
夕暮れ②残念ながら雲が多めで見れず。
大凸部08
朝焼け①夕日に続き雲が多め(汗)
大凸部09
朝焼け②真っ赤な色合いがキレイ。

大凸部は、青ヶ島最高地点で夕日も朝日も見ることができる場所です。

同じ場所で夕日スポットと朝日スポットを兼ねている場所があるところは小さい島ならではですよね!

私はどちらも雲が多めで雰囲気は味わえましたが水平線上の太陽は見れなかったのが残念でした。。。

三宝港(さんぽうこう)

三宝港01
海の玄関口:三宝港

島の南西部の青宝トンネルを抜けると、海の玄関口である三宝港があります。

外洋に面しており、強風・荒波であることが多いため就航率は60%未満という驚きの数字です。

青宝トンネルの景色と、三宝港から眺める日本海は、港に用がなくても一見の価値ありです。

三宝港02
港へ続く青宝トンネル
三宝港03
断崖にある港。荒々しい外洋を間近に見れます

天空のベンチ(てんくうのべんち)

天空のベンチ01
天空のベンチ

三宝港のそばの脇道を登っていくと天空のベンチと呼ばれる崖の上に立つベンチがあります。

切り立った崖の上にポツンとベンチが置かれており、座ると絶景でしょうが以下の注意が必要です。

天空のベンチは周りに柵も何もなく、風も強いことが多い場所大変危険です。
私も危険と判断して、座ることは断念しました。
(2022年現在、ベンチは崩れており、より一層の注意が必要です。)

ベンチに座るまでもなく、ベンチ周辺の道からの景色も絶景そのものです!

天空のベンチ02
つづら折りの急坂。吸い込まれそうな高さです。
天空のベンチ03
青ヶ島の断崖絶壁がよくわかります
天空のベンチ04
かつて使用されていたレール。今は使用されていないようです。
天空のベンチ05
紺碧の太平洋とベンチは絵になりますね!怖いので座りませんでした!

神子の浦展望広場(みこのうらてんぼうひろば)

神子の浦展望広場01
朝日スポットである神子の浦展望広場

青ヶ島の北部居住エリアに神子の浦展望広場があります。

青ヶ島の北部に位置しているため八丈島方面に景観が開けています。

また、東側の見渡しもよいので、朝日スポットとして最適です。駐車スペースから展望広場まで一瞬で行けることからもレンタカーでアクセスする場合は手軽に訪問することができます。

神子の浦展望広場02
展望広場すぐ近くの駐車スペース
神子の浦展望広場03
朝焼けの景色。ススキとの対比が美しい。

ジョウマン共同牧場

ジョウマン共同牧場01
北端のジョウマン共同牧場

ジョウマン共同牧場では、牛が数頭放牧されており、島のたどり着ける北端に位置しています。

何もないだだっ広い牧草地ですので、夜の天体観測に最適とされています。(私は高いところを好むので展望台で天体観測しました。)

アクセスしやすさでいえば、展望台とジョウマン共同牧場はどっちもどっちな位置ですので、好みに合わせて星見スポットを選びましょう。

ジョウマン共同牧場02
居住区から少し降りたところに牧草地があります。
ジョウマン共同牧場03
朝焼けと牧草地。海も見えます。

流し坂(旧道)

流し坂01
二重カルデラへ向かう道路
流し坂02
流し坂からみた丸山

青ヶ島の二重カルデラの内側である丸山にアクセスする道の途中に流し坂と呼ばれる旧道があります。

かなり細い道のため、車はトンネルを利用して丸山方面に向かいますが、かつてはつづら折りの旧道が使われていたようです。

ここから見る丸山は展望台とは異なり、真横から見ることができますので少し停車して立ち寄ってみましょう。

青ヶ島の二重カルデラ内側(丸山)と社寺

ふれあいサウナ

ふれあいサウナ01
二重カルデラ内にあるふれあいサウナ

青ヶ島には地熱を利用したふれあいサウナがありますので、ぜひ利用しましょう。

料金は300円で、サウナと洗い場を利用することができます。

洗い場は手狭ですが、サウナは8人ほど利用可能で割と広々としています。

サウナに入る前に、建物の前にある地熱釜に卵を入れておきましょう。

卵と塩は商店で買うか、後述する「あおがしま屋」では卵とひんぎゃの塩をもらえました。

ふれあいサウナ02
サウナの前にある地熱釜
ふれあいサウナ03
サウナおわりでいただきます

丸山(まるやま)一周遊歩道と富士様

丸山01
地熱で蒸気がでているところも

二重カルデラの内側にある丸山には遊歩道が整備されています

一周20分ほどで周れる遊歩道でアップダウンも多少ありますが、それほどきつくはありませんので手軽に散策することができます。

景観を楽しめるような場所はありませんが、珍しい二重カルデラということで、ぜひ踏破しましょう。

丸山02
遊歩道の案内図
丸山03
富士様という社

東台所神社(とうだいしょじんじゃ)

東台所神社01
尾山展望公園から遊歩道を進むと到着

東台所神社には、尾山展望公園から遊歩道を進むと到着します。

かつて失恋をきっかけに殺傷事件を起こした人物を鎮めるために作られた神社だとか。それが転じて、縁結びの神社として信仰されているそうです。

小規模ですので、散歩感覚でお参りできます。

東台所神社02
鳥居にもどこか趣が
東台所神社03
赤いお社

金毘羅神社(こんぴらじんじゃ)

金毘羅神社01
集落からカルデラ方面を見た景色

金毘羅神社に行くためには、ヘリポートから続く脇道を通ります。

車でアクセスする場合はヘリポート付近に駐車して、そこから歩くようにしましょう。

けもの道を進んでいくと鳥居があり、さらにさきには小さな社があります。

金毘羅神社02
金毘羅神社の鳥居
金毘羅神社03
社殿は小さいですがしっかりお祀りされています

金毘羅神社からさらに奥に進んでいくと、青ヶ島の北側を見渡せる開けた広場にでます。

眼下にはジョウマン共同牧場と広がる海を楽しむことができます。

神社目的で散策したのですが、個人的には、この景色に出会えた方が嬉しかったですね。

金毘羅神社04
青ヶ島北部のジョウマン共同牧場と大海原を臨む
金毘羅神社05
断崖の島だけあり、どこも高さがあります。

青ヶ島での宿泊と島の施設

民宿:あおがしま屋

あおがしま屋01
民宿:あおがしま屋

青ヶ島の宿泊施設は、公式WEBサイトで紹介されている数カ所しかありません。

冷暖房完備と施設が充実していそうなあおがしま屋さんを選択しました。

予約方法は電話予約となります。インターネットからの予約はありません。

あおがしま屋02
部屋にはベッドが3つ。一人でしたが空き部屋を使うスタイル。
あおがしま屋04
テレビには三宝港の様子が。ヘリコプターで上陸した日も船は欠航していたようです。
あおがしま屋03
チェックインしたら出してもらった食事。お弁当にしてくれているので観光の途中でもいただけます。
あおがしま屋05
サウナに行くと話すとタオルと塩と卵をいただきました!

宿泊も過酷かな?と予想していましたが、いたって普通の民宿でとっても安心しました!

公式WEBページの記載通り、冷暖房完備の部屋でしたので冬でも凍えることなく過ごすことができました

サウナにいくと伝えると、自家製の卵と青ヶ島名物のひんぎゃの塩をくれました。

あおがしま屋06
夕飯は宿泊者全員で鍋をつつくスタイル
名物の島寿司!美味!

夕食の時間になり食堂にいくと、他に泊まっていた宿泊客と鍋を囲む形式でした。

冬場につき体の芯から温まることができ、かつ他の宿泊客とお話しすることもできて楽しいご飯になりました。

コロナ禍前の訪問時の夕食のため、現在は異なる可能性があります。
食事など、気になる場合は事前に確認しておくことをオススメします。

十一屋酒店

十一屋酒店01
青ヶ島唯一の商店

十一屋酒店は、青ヶ島で唯一の商店です。

物資の調達のため、上陸後に一度は行くのではないかというスポットです。

日用品に加えて、青ヶ島土産をここで購入することができます。

十一屋酒店02
島の立体地図が面白い。
十一屋酒店03
キミは売り物と違うでしょ(笑)

向沢取水場

取水場01
緑色のシートから雨水を集める施設

青ヶ島の斜面沿いに緑のシートのようなものが設置されているエリアがあります。

ここは向沢取水場といい、読んで字のとごく水を集めるための施設です。

雨が降るとこのシートを沿って下に流れていき、水を下で集めるという構造になっています。

原理は単純ですが、取水場の設置により青ヶ島の水問題が解消されたということもあり、極めて重要な施設です。

青ヶ島郵便局

青ヶ島郵便局
青ヶ島で唯一の郵便局

青ヶ島には簡易郵便局がひとつだけあります。

中には青ヶ島郵便局のスタンプがあるので記念に押していきましょう。絵葉書なども売っており記念品にもなりますよ。

青ヶ島村立青ヶ島小中学校

青ヶ島小中学校01
立派な校舎の小中学校
青ヶ島小中学校02
交通教育のための信号。普段は消灯中。

青ヶ島には小中学校があり、高校からは八丈島の高校や本土の高校に通うそうです。

特徴的な点として、学校の前にある交差点に、青ヶ島で唯一の信号機があります

島の交通量に鑑みて信号は必要ないのですが、児童が交通ルールを勉強するために設置されているそうです。
なるほど!と思いました。

まとめ

本記事では、伊豆諸島に浮かぶ絶海の孤島、青ヶ島について1泊2日で周れるコースについて解説しました。

  • 就航率60%未満!?就航率を上げるならヘリコプター利用がオススメ。
  • 火山地形、紺碧の太平洋、、、陸と海を楽しめるスポットを巡ろう!
  • 満点の星空を満喫!日本一人口の少ない村で光害のない夜に天体観測にいこう!
そうま灯火

断崖絶壁に囲まれてた離島である青ヶ島。

到着するためには、八丈島を経由していく必要があるため決して簡単ではありませんが、そこには非日常を体験できる場所・コトがあることは請け合いです。

一生に一度行ってみたい!と思っていたところでしたので、同じく、一生に一度!と考えている方はぜひぜひ参考にしてみてください。

以上、そうま灯火でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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