こんにちは、そうま灯火です。
奈良県の吉野山は桜の名所として有名ですが、吉野山の史跡と名勝は世界遺産の構成資産として登録されています。
また、吉野山から北に向かった飛鳥や柳生といったエリアには、世界遺産「古都奈良の文化財」ほど知名度はありませんが魅力的な史跡が多くあります。
今回は、世界遺産の紀伊山地を2泊3日で観光するモデルコースの3日目として吉野山と飛鳥・柳生エリアの史跡について解説します。
- 世界遺産・吉野山の寺社を巡る!春は桜、秋は紅葉の名スポット。
- 奈良県桜井市・明日香村・天理市にある史跡を巡る!談山神社、石舞台古墳、石上神宮など魅力的スポットあり。
- 鬼滅の刃の聖地!奇岩の柳生一刀石を訪ねる。
- 京都府木津川市にある紅葉スポット!浄瑠璃寺と海住山寺を散策。

桜の名所である吉野山は世界遺産の構成資産!奈良県南部から北上して史跡を巡ります。
天気はあいにくの終日雨!しかしながら、史跡や景色は雨の中でも楽しめるものがありますので、ぜひご参考にしてみてください。
今回の旅マップ【吉野山~飛鳥・柳生エリア】
今回の旅マップ(3日目)です。
スタートは奈良県吉野町から。吉野の後は、飛鳥~天理~柳生から京都の木津川方面へ北上します。
私は在阪時に訪問しましたので、3日目の後はそのまま帰阪しましたが、遠方からの場合は、陸路は京都駅や新大阪駅、空路は大阪伊丹空港がアクセスが良いです。
紀伊山地を巡る2泊3日の1日目
紀伊山地を巡る2泊3日の2日目
世界遺産・吉野山の史跡を巡る
吉野山(よしのやま)

吉野山といえば、かの太閤豊臣秀吉も愛した桜の名所です。
訪問のベストシーズンは桜の時期であることは間違いありませんが、桜の木がたくさんあるということは紅葉の地としても見ごたえがあることと同義です。
私は早朝に訪問しましたが、たくさんのカメラマンがおり紅葉した山々の写真を撮っていました。


金峯山寺(きんぷせんじ)

吉野山の中心部分(下千本と中千本の間)に金峯山寺はあります。
駐車場は大変狭いですので、下千本の駐車場を利用して徒歩でアクセスすることがオススメです。
本堂と仁王門は国指定の国宝に指定されており、また修験道の総本山であり、吉野の山岳信仰において重要な意味のあるお寺です。


吉水神社(よしみずじんじゃ)

金峯山寺からほど近いところに吉水神社がありますので立ち寄りましょう。
吉水神社は、太閤豊臣秀吉が花見の際に拠点とした場所と言われています。
中には「一目千本」と呼ばれる中千本と上千本が良く見えるスポットがあり、花見スポットとしても人気があります。


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桜井市・明日香村・天理市の史跡を巡る
談山神社(だんざんじんじゃ)【桜井市】

談山神社は奈良県でも屈指の紅葉の名所として有名です。
藤原鎌足を祭神として祀っており、中でも十三重塔は独特で見ごたえがあります。
また拝殿からみえる吊灯篭が大変趣があり、紅葉全盛期には山が赤く染まります。私が訪問した時は少し早めでした。




石舞台古墳(いしぶたいこふん)【明日香村】

談山神社から西に進み明日香村に入ったところに石舞台古墳があります。
30もの石が積み上げられた墓であり、時の権力者である蘇我馬子のものだとする説が有力です。
また、石舞台古墳は中に入ることができますので石の中を体験してみましょう。


飛鳥寺(あすかでら)【明日香村】

飛鳥寺の特徴は、本尊の「飛鳥大仏」と呼ばれる釈迦如来像です。
飛鳥大仏は、日本最古の仏像とされています。(確かに顔つきが独特な感じがします!)
しかしながら、破損と修復が幾度となくなされているため当時の状態とは言い難いため、その文化的価値については、今もなお検討が続いている状態です。


石上神宮(いそのかみじんぐう)【天理市】

奈良県天理市にある石上神宮は日本最古の神宮と言われている古代の社寺です。
日本書紀によれば、日本の神宮はは伊勢神宮と石上神宮のみとしており、石上神宮が最古とされています。


また石上神宮には宝物として国宝・七支刀(しちしとう)が収められています。フィクションなどでよく用いられる独特の形をした刀ですね!
七支刀は通常公開はされていません。拝観するためには特別公開している時を狙う必要があります。


天理教教会本部(てんりきょうきょうかいほんぶ)【天理市】
天理市は、日本で唯一宗教名を自治体名として使用しています。
名前の由来は新興宗教である天理教で、当然、天理教教会本部は天理市にあります。
天理教は幕末三大新宗教(あと2つは金光教と黒住教で両方とも岡山県発祥)に数えられており、現代までその信仰が続いています。
観光地というわけではないですが、独特なところですので興味がある場合、信徒でなくとも訪問することは可能です。


柳生エリア(奈良市)を巡る
道の駅 針T・R・S(はりてらす)
天理市からは名阪国道で道の駅針テラスに向かいます。
大規模な道の駅ですので、昼食や軽食を買って腹ごしらえをするのに最適です。名阪国道沿いの道の駅ですので、たくさんのトラックやバイカーがいますので、駐車には注意しましょう。


柳生一刀石(やぎゅういっとうせき)

針テラスから北上すると柳生エリアに到着します。
柳生エリアは、柳生石舟斎や柳生十兵衛で有名な柳生家ゆかりの場所が点在しています。
中でもおすすめなのが一刀石で、巨大な岩が真っ二つに切れている不思議な景観を楽しむことができます。


一刀石の近くは駐車場がありませんので、柳生の観光駐車場に駐車して15分ほど歩いてアクセスする必要があります。
一刀石は、天之石立(あまのいしたて)神社の中にあるので、まずは神社を目指します。


一刀石は、アニメ「鬼滅の刃」の聖地であることでも人気です。主人公の竈門炭治郎が修行の際に切った岩のモデルが一刀石とされています。
私は柳生石舟斎が天狗と戦ったという逸話も好きですが、鬼滅の刃も好きですので主人公の炭治郎が切り裂いたと考えると、それはそれで楽しいですね!


木津川市の紅葉スポットを巡る
浄瑠璃寺(じょうるりじ)

奈良県柳生エリアから西に進むと京都府木津川市に入り、ほどなくして浄瑠璃寺に到着します。
浄瑠璃寺は本堂と三重塔が国宝に指定されており、史跡として大変価値のある場所です。
また、庭園が整備されているので紅葉の時期はお庭の散策をすることがオススメです。




海住山寺(かいじゅうせんじ)

浄瑠璃寺から北に進み、関西本線を越えると海住山寺に到着します。
海住山寺は小高い丘に立っているため、木津川ののどかな風景を臨むことができます。
宝物としては、国宝の指定されている五重塔が見ごたえあります。




まとめ
本記事では、2泊3日で世界遺産の紀伊山地を観光するモデルコースの3日目として吉野山~飛鳥~柳生~木津川の名所について解説しました。
- 世界遺産・吉野山の寺社を巡る!春は桜、秋は紅葉の名スポット。
- 奈良県桜井市・明日香村・天理市にある史跡を巡る!談山神社、石舞台古墳、石上神宮など魅力的スポットあり。
- 鬼滅の刃の聖地!奇岩の柳生一刀石を訪ねる。
- 京都府木津川市にある紅葉スポット!浄瑠璃寺と海住山寺を散策。

吉野山をはじめ、奈良県の社寺は見ごたえのあるスポットがたくさんあります。
世界遺産に登録されている建造物が多い奈良市エリアだけでなく、その周辺にも魅力的なスポットがたくさんありますので、是非、訪問してみて歴史に触れてみてくださいね。
以上、そうま灯火でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。