二相性脳症

MRI検査で脳の萎縮を確認した話~病後9カ月検査~【痙攣重積型(二相性)急性脳症】

2022年12月30日

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※次女が発症した病気について、自身の備忘と、同じように情報収集している方にとって少しでも役に立てばと記録します。

次女が2021年12月15日に痙攣重積型(二相性)急性脳症を発病しました。

発病からおよそ9か月後、MRI検査を再度することになりました。

最初のMRI検査は病後1カ月以内に実施しており、次女の病気を診断するためが主な目的でした。

病後それなりに時間が経ちましたので、今一度、脳の状態について調べることになりました。

結果として、脳の萎縮を確認しました。
二相性脳症後の典型的な状態で、出血など、他にネガティブな情報は確認されませんでした。

※あくまで、我が家の次女の場合の経過であり、千差万別であることにご留意ください。

MRI検査実施

MRI検査

病後9カ月、MRI検査を再度実施

病後7カ月の定期診察にて、主治医よりMRI検査をする通知を受けました。

脳の状態が、病後まもなくからどのように変わったのかチェックするためです。

ちなみに、病後すぐに撮ったMRI検査の目的は病気を診断するために実施しました。それにより二相性脳症であることが確定しました。

検査自体も麻酔を使って眠らせたりしなければならないので、体に負担はかかります。

ただ現状の確認だけであれば、本当に必要かとも考えましたが、例えば、出血がないかといった異常がある場合の早期発見にもなると説明を受けて納得しました。

MRI検査の時間は調整不可能・検査入院が必須

入院

MRI検査を受けるにあたり、私にとって一番のストレスは検査時間をコントロールできないことでした。

検査当日も、時間を決めることができるのは検査入院の開始時間であり、具体的な検査の時間は病院に何度照会しても「空き具合による、わからない」としか回答をもらえません。

もうひとつのストレスは検査入院になるという点。

正直、病院はトラウマスポット以外の何でもないので、入院することになると主治医から言われたときは辟易しました。

またコロナ禍の影響もあり、20時には病院から強制退場となることは相変わらずだったため、娘に親のいない夜を越えさせるのは大変忍びないものがありました。

できるだけ入院せずに済む方法はないかと確認したところ、入院の理由としては、検査時間が遅くなった場合に、無理に帰らせるよりも病院にいた方がいいことを想定しているためらしく、検査が早く終われば当日の退院もありえるとのことでした。

当然、検査時間を早くして、当日退院したい旨伝えましたが、そこは時間はよめない、わからないの一点張りでした。

眠らせるための薬用の針を刺し、病室待機

注射針

検査入院のため、当日は13時から病室に向かいました。

病室に入った後、担当医にMRI検査の時間を確認しましたが、当日になっても、MRI検査が準備できたらその時にやる、という運びでした。

こんなに予定組できないものかと思いましたが、このありさまでは入院しなくてはならないこともうなずけました。

担当医からは眠らせる薬は2種類あると説明を受けました。

一つは飲むタイプの眠らせる薬、一つは直接血管に流し込むタイプの眠らせる薬とのことで、検査に入れる時間や後工程が異なるとのことでした。

プロセスは異なるものの、2つの薬を使用することによる差はないと説明だったので、子供に負担がない方、同じであれば「早く検査して帰れる可能性がある方」とお願いしました。

後者の血管にいれる方は、事前に点滴針を刺しておく必要があるため、対応できるように事前に針を刺しました。

次女は大きくは泣かなかったので、ホッとしました。手に点滴針を刺されている姿は、当時の様子がフラッシュバックするようで、気分はすぐれませんでした。

14時頃には検査可能になり、当日退院できることに

退院見送り

昼過ぎに病院から連絡がありました。

「直接血管に流し込むタイプ」の麻酔を利用するのであれば14時にMRI検査の空きがでた、とのことでお願いしました。

ちょうど、次女のライフサイクル的に昼寝の時間とも近かったことが幸いして、抱っこ紐を使用して十数分程度で寝かし付けることができました。

入院の面会については、コロナ禍につき「両親2人で合計8時間」というルールがあったので、ここで妻と面会を交代して私は遅めの昼食となりました。

15時頃には、次女が睡眠から目覚めて、検査後の目覚めも良好だったこともありその日のうちに退院できることになりました。

あれこれ準備をして、不安にさせられましたが、結果、希望通り当日退院となりました。

結果については、2週間程度経過後に再度通院して報告を受けることになりました。

MRI検査の結果

脳の萎縮
脳の萎縮例(画像出展:NIKKEI STYLE

脳の萎縮あり、典型的な脳症の予後の所見

入院から2週間以上経過後、再度病院にいきMRI検査の結果を聞きました。

結果として脳の萎縮が見られていました。

正常な脳は、MRI検査写真上ではしわが見えにくいのですが、今回検査した病後9カ月後の次女の脳の画像はしわが多く見られました。

しわが多く見えるということは脳の血管が萎縮して、水の中に浮かんでいる脳の隙間が空いている状態になっているとのことでした。

この脳の萎縮は二相性脳症の予後の診察として典型的なものとのことです。

病後すぐに撮ったMRI検査とも比較しましたが、脳が小さくなっている(隙間があいている)ことがMRI検査画像より確認できました。

別の問題はなし、MRI検査は打ち切り

では今回の検査は「脳の萎縮がわかりました」で終わりかというとそうではありません。

重要なのは現状の確認と、脳血管の出血など他の異常を確認しておくことでしたが、そのような所見はありませんでした。

怖いのは潜在的な問題が更に脳にある場合でしたが、今回のMRI検査にて、そのような問題は発見されなかったことを説明されました。

脳の萎縮については結果として起こってしまったので、今後、変化があるわけではないとして、今後のMRI検査はいったん終わりとなりました。

まとめ

本記事では、病後9カ月のMRI検査の結果について記しました。

MRI検査は、大掛かりな検査になることから検査入院になります。時勢的に入院の付き添いができないこともあり、子供が小さいと親のストレスが大きくなります。

そんな中、検査がスムーズに進んでその日のうちに退院できたことは不幸中の幸いでした。

結果としては、ポジティブなものでもネガティブなものでもなく、「二相性脳症の予後を辿っていること」と「出血など脳に他の問題が起こっていないこと」が明らかになりました。

MRI検査は大掛かりな検査のため、親としてはストレスが他の検査よりかなり大きく、今後はいったん予定しないことになりホッとしました。

現状の認識としては、検査を通して十分にできましたので、今後とも次女の様子を見ながら過ごしていきたいです。

これからも穏やかに健やかに過ごせますように。

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