こんにちは、そうま灯火です。
資産形成をするときに、負債の返済として家計から出ていく金額を認識しておくことは重要です。
多くの人が返済しているだろう負債は、住宅ローン、カーローン、奨学金の3つだと思います。その中で筆者も奨学金の返済を現在進行形で実施しています。
今回は、奨学金の早期返済について、すべき人と実際の手順について解説します。結論としては、以下のような人は、奨学金の繰上返済を検討する余地があります。
- 繰上返済できる余剰資金がある
- 利子がある種類の奨学金(第二種奨学金)である
- 住宅ローンなど大型の借入をする予定がある

大学に通ったことがある人はお世話になった可能性がある奨学金。筆者も返済で毎月口座振替で引かれていますが、子供が小さいうち、家計がコントロールできているうちに返済しきろうと思います!
第二種(利子あり)なら繰上返済を検討しましょう!第一種(利子なし)であれば、無理しなくていいです、無利子だけに。。。
目次
奨学金の繰上返済のメリットを享受できる3パターン
奨学金を繰上げして返済することでメリットを享受できる人は、万人ではありません。以下に該当をしない方は、毎月コツコツ返した方がよいケースもあります。
繰上返済できる余剰資金がある
当たり前ですが、繰上げをするためには繰上返済するだけの資金が必要です。資金がカツカツの状態で繰上げ返済を無理に実施してしまい、家計が回らなくなって他で借金をしてしまうと本末転倒です。
また、奨学金の利子は非常に良心的です。奨学金はコツコツ返しつつ毎月の余剰資金は投資に回す、として利回りを奨学金を上回ることができれば、むしろ投資を優先すべきと考えます。
iDeCoで積立投資を検討する場合・・・
高配当ETFでキャッシュフロー強化を検討する場合・・・
企業型DCを利用できる場合・・・
つみたてNISAの場合・・・
必ず、余剰資金の範囲の中で繰上返済を検討するようにしましょう。
利子がある種類の奨学金(第二種奨学金)である

奨学金には第一種と第二種があります。
返済の際に利子が必要なのは、第二種奨学金です。
奨学金の利子は、毎月の返済金額に対して残りの返済期間を考慮した利子が発生します。
ですので、早く返せば返すほど、利子の金額が少なくなり、結果として総額が少なくなるというメリットとなるわけですね。
第一種奨学金の場合は、そもそも利子がないため、繰上返済しても総額が変わらないことは認識が必要です。
住宅ローンなど大型の借入をする予定がある
返済総額のメリットではないのですが、住宅ローンを希望する場合、現在の負債の状況が審査の要素となります。
将来的に大きな借り入れを予定している場合、早期の返済を検討する余地がはあります。
インターネットを使って繰上返済をする手順

ここからは、実際に繰上返済をする手順について解説します。面倒だったりするところがあるので参考にしていただければと思います。
スカラネット・パーソナル(SP)にログイン
スカラネット・パーソナルのWEBページにアクセスして、ログイン・新規登録ボタンを押す。

ユーザIDとパスワードを入力してログインボタンを押す。ユーザIDとパスワードの新規登録をしていない場合は、新規登録ボタンから登録に進む。

奨学生番号を入力して次へボタンを押す。複数の奨学金を借入している場合、どれか1つでよい(紐づいてすべての借入状況が参照可能)。

奨学生の手続きメインページが表示される。

繰上返済(繰上返還)手続きページへログイン
詳細情報のタブをクリックし、自身の情報と相違ないか確認する。

各種届出願・繰上タブをクリックし、「3.繰上返還申込の手続きについて」横の+ボタンを押して内容を確認する。

下に進み、「ワンタイムパスワード取得画面へ」ボタンを押すと「繰上返還用のパスワード発行」ボタンがあるページに遷移するので、「あなたのメールアドレス」で受信可能かを確認して押下する。

指定したメールアドレスに、日本学生支援機構からメールが来ていることを確認して、本文中のパスワード発行画面用のURLをクリックする。

繰上返還用パスワード発行用のURLに遷移するので、再度、スカラネット・パーソナルのログイとパスワードを入力してパスワード発行ボタンを押す。

再度、指定のメールアドレスにワンタイムパスワードメールが送信されていることを確認して、ワンタイムパスワードをコピーする。

各種届出願・繰上タブに戻り、「繰上返還申込の処理選択画面へ」ボタンを押す。

繰上返還ログイン画面で、取得したワンタイムパスワードをペーストし、表示されている英数字を入力して送信ボタンを押すと、繰上返還申込ページに遷移する。

繰上返済(繰上返還)の申し込み
種別選択画面で、「3.繰上返還申込」ボタンを押す。

奨学生番号に相違がないこことを確認して「はい」を選択し、漢字氏名とカナ氏名をそれぞれ入力して繰上申請について誓約する。

繰上返還を希望する奨学生番号を選択する。なお、払い込みが終了していたり、繰上返還ができない対象については選択できない(繰上返還可否:×)。

全部繰上か一部繰上かを選択して次へボタンを押す。
今回は、一部繰上のパターンで例示します。全部繰上の場合は、回数指定や金額指定をしない点を除けば基本的には一緒です。

一部繰上は「回数指定」および「金額指定」で繰上範囲を指定する。振替口座に相違がなければ相違なしを選択して、確認ボタンを押す。
今回は、100,000円を繰上返済します。

金額指定すると、その金額に収まる回数の振替額を自動計算される。
1カ月ずつ支払いを続けると利息が「791円」かかることがわかります。繰上分は「0円」になっていることが確認できます。

下にページを進めると、送信ボタンがあるので繰上返済内容に相違なければ送信ボタンを押す。
1カ月ずつ支払いを続けると利子は「791円」でしたが繰上返済したことで「704円」に変わりました。返済期間が短縮されたことで利子が減少したことがわかります。

受付完了画面に遷移する。一部繰上返済手続き完了。
次回の振替日が記載されているので、忘れずに指定した金額が引き落とされているか確認しましょう。

まとめ

本記事では、奨学金の繰上返済について検討する余地があるケースと、インターネットを使用した実際の手順について解説しました。
以下に該当する場合は、奨学金の繰上返済について検討してみてくださいね!
- 繰上返済できる余剰資金がある
- 利子がある種類の奨学金(第二種奨学金)である
- 住宅ローンなど大型の借入をする予定がある
以上、そうま灯火でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。