投資 資産形成

【投資】企業型DCの運用方法を徹底解説~実録・集中投資の危険性~

2022年3月18日

こんにちは、そうま灯火です。

2021年12月より、勤めている会社が企業型DCを始めました。

この確定拠出年金ですが、確定給付企業年金(DB)との関わりについてもよく理解しておかないと、運用方針を誤ってしまう可能性があります。

そうま灯火

企業型確定拠出年金(DC)と確定給付企業年金(DB)について、実際に筆者の勤務先の例示しながら、企業型DCはどのように運用していくべきかを解説していきます!勤め先が企業型DCを導入している方は、ぜひご参考にしてください!

結果として、集中投資の恐ろしさを身をもって体験することにもなりました。。。

また、iDeCoによる資産形成も別途スタートしました!以下の記事で紹介していますので、こちらについてもご参考にしてください。

企業型確定拠出年金(DC)と確定給付企業年金(DB)について

企業型DCと確定給付企業年金とは、企業年金の種類のことです。

それぞれの特徴をまとめると以下になります。

企業年金企業型確定拠出年金(DC)確定給付企業年金(DB)
運用する主体従業員企業
給付される金額運用結果により変動確定している
運用に対する指示可能(自身で決める)不可能(企業が決める)
転職・退職時転職先やiDeCoに引継ぎ
(60歳まで受け取れない)
退職一時金として受け取る
引用:企業年金連合会公式WEBページより

いわゆる一昔前に企業からもらっていた退職金というのは確定給付企業年金(DB)のことです。

それぞれメリットとデメリットがあるので、企業の方針によって企業年金制度を決めていることになります。

企業型DCスタート!・・・何を決めていけばいいの?

配分指定

筆者の勤務先は、年金の運用について以下の比率で運用するように定めました。

  • 企業型確定拠出年金(DC):20%
  • 確定給付企業年金(DB):80%(退職一時金20%含む)

将来の年金の積立をしていく金額のうち、80%は企業で運用するから20%は自身で運用するということになります。

投資の目標を決める

自身で資産運用をする場合は、何につけてもまずは目標設定です。どのような目標を定めるかによって運用商品が変わってきます。

定時拠出が約7,500円だったので25年(60歳まで)で750万円にするシミュレーションにしました。
その結果、年利約7%で運用しなければなりませんでした。

結果として、先進国株式を厚めに国内株式を少なく先進国債権をリスクヘッジとした3資産体制で配分することにしました。ちなみに、企業型DCはアクティブファンドを指定しました。

ちなみに勤務先の委託している運営管理機関は第一生命です。

DCのトビラというアプリが使いやすくていい感じで、シミュレーションも簡単にできました。

制度移行と定時拠出の商品配分指定をする

企業型DCが始まる際、掛金の拠出は2種類あります。

制度移行定時拠出です。

  • 制度移行:これまでDBで積立していた掛金を拠出
    • 2021年12月末に、これまで積立分を一括で拠出
  • 定時拠出:毎月、一定のタイミングで掛金を拠出
    • 2021年11月末以降、定額で拠出

このとき、それぞれで配分指定するのが面倒だったので、制度移行も定時拠出と同じポートフォリオにしてしまいました。

思えば、これが後の暴落フラグでした。。。

運用中はスイッチングや配分変更を随時行う

企業型DCは、一度配分を設定したらあとはおしまい、というわけではありません。運用を続けていく中で自分の目標としているポートフォリオからずれてきたり、運用方針が変わることがあれば内容を変更していく必要があります。

  • スイッチング
    • 保有している商品を売却して、別商品を買いなおしをすることです。売却に手数料がかかる商品もあります。
  • 配分変更
    • 毎月の掛金で購入する商品や割合を変更します。

上記変更は随時可能ですので、定期的に運用状況をチェックしてメンテンナンスをしていくことが重要です。

集中投資(時期)のリスクを体現!!

チャート暴落

2022年3月の資産状況は【▲34.5%】!!

結果からいうと、2022年3月初旬の資産状況は、

驚愕の初回入金来【▲34.5%】です。

20220309の企業型DC
こ れ は ひ ど い 。

なぜこのようなことになってしまっているのでしょうか。おもな構成銘柄の国内株式と先進国株式について確認してみましょう。

国内株式:年金積立 Jグロース(アクティブファンド)

TOPIXを指数としてそれを上回る運用を目指します。そして、以下が年初からのTOPIXのチャートとなります。

先進国株式:大和住銀DC海外株式アクティブファンド(アクティブファンド)

MSCIコクサイを指数としてそれを上回る運用を目指します。そして、以下が年初からのMSCIコクサイのチャートとなります。

短期取引だと、同時期に大量購入するというのはリスクがかなり大きいことを体験することになりました。。。

原因としては、2022年1月からはコロナ禍オミクロン株の台頭してきたり(日本でも緊急事態宣言が発令)、2022年2月からはロシアのウクライナ侵攻が始まったりと、株価が不安定になっていることです。

落ち着いて長期投資を続けましょう

ここでスイッチングだ!!配分変更だ!!としてしまうとドツボにはまることになります。

株価が高いときに買ってしまったので、株価が低いときも変わらずに買い続けるor株価が戻るのを待つ、というのが長期投資のスタンスとなります。

ここであれこれいじってしまえば、含み損で確定してしまうので、焦らず落ち着いて経過を見ていきたいと思います。是非とも、長期投資が勝つということを証明してほしいものです。

まとめ

長期投資

本記事では、企業型確定拠出年金(DC)と確定給付企業年金(DB)について、また、制度移行における注意点を実際の体験をまじえて解説しました。

結局は、どんな制度でどのように投資をスタートしたとしても、分散の原則を崩してはならいという戒めを再認識することとなりました。

  • 期間を分散する(長期で運用)
  • 投資先を分散する(全世界で運用)
  • 保有資産を分散する(預金、株式、債券などを運用)

以上、そうま灯火でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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