資産形成

【乗り換えるべき?】「eMAXIS」と「eMAXIS Slim」の違いを徹底解説

2022年3月5日

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こんにちは、そうま灯火です。

人気の投資信託の銘柄の一つに、 eMAXIS Slimシリーズがあります。

数々の資産運用有識者より、ほったらかし投資を前提とするのであれば「これ一本でよい!」言われているeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のシリーズですね。

しかし、よく似たファンドシリーズに「Slim」がついていないeMAXISもあり、私も一部保有しています。

結論から言えば、両シリーズには以下のような違いがあり、該当の場合は乗り換えを検討しましょう。

eMAXISシリーズeMAXIS Slimシリーズの違いと乗り換えた方が良いケース

  1. eMAXIS Slimシリーズの方がコストが安い。新規買付の場合は、eMAXIS Slimシリーズがオススメ。
  2. eMAXISシリーズの継続保有or売却の良し悪しは状況による
    • 含み益であり、課税口座の場合は保有の選択もあり。
    • 含み損であり、非課税口座であれば乗り換えがおすすめ。
そうま灯火

投資信託で人気のeMAXISには、eMAXISとeMAXIS Slimの2種類あります。

違いはなんなのか、eMAXISシリーズを保有している場合、Slimシリーズには乗り換えすべきか、考え方を徹底解説します。

eMAXIS シリーズ と eMAXIS Slim シリーズについて

eMAXIS シリーズ/eMAXIS Slim シリーズとは、三菱UFJ国際投信が運用しているノーロードのインデックスファンドシリーズです。

eMAXISシリーズの投資対象地域・資産は多岐にわたり、その中でもS&P500や全世界株式(オールカントリー)は、投資信託ランキングでも常に上位に載っている超優良ファンドのひとつとして知られています。

eMAXIS シリーズ と eMAXIS Slim シリーズの違い

emaxis_slimシリーズ

違いと特徴をまとめると以下の通りで、ひとつずつ特徴をみていきましょう。

  • 投資対象地域・投資対象資産が異なる
  • 商品を購入できる場所が異なる
  • 信託報酬などコストが異なる

ファンドシリーズeMAXISeMAXIS Slim
投資対象地域・資産バラエティ豊富
(株式:NYダウ、債券:新興国など)
人気の領域のみ
(株式:S&P500、債券:先進国など)
商品を購入できる場所対面、ネット両方可ネットのみ
コストeMAXIS Slimより高いeMAXISより安い

投資対象地域・資産が異なる

eMAXISシリーズは「資産運用のベーシック・ツール」を掲げており、投資対象地域と投資対象資産はバラエティに富んでいます。

対して、eMAXIS Slimシリーズはコストを優先しているため、新興国債券や新興国リートといった運用コストが比較的高額になるファンドはシリーズに含まれていません

商品を購入できる場所が異なる

対面買付

eMAXISシリーズは銀行など窓口で購入することができますが、eMAXIS Slimシリーズはインターネットのみ取り扱っています。

eMAXIS Slimシリーズは窓口人件費のコストも削減されており、低い手数料を実現しています。

対して、「窓口で担当者から購入したい」場合は、eMAXISシリーズしか購入できないことに注意が必要です。

ネット証券は、SBI証券、マネックス証券、楽天証券がオススメです。

いずれもネット証券としては大手ですが、楽天証券については2022年4月の改悪や保有投信による継続型のポイント還元が廃止されたことには考慮が必要です。

2023年現在、投資を始める場合はSBI証券×三井住友カードのクレカ積立か、マネックス証券×マネックスカードによるクレカ積立をおすすめします。

コストが異なる

2つのシリーズでは、同じ投資対象地域・資産でも信託報酬に差があります。

eMAXISシリーズよりもeMAXIS Slimシリーズの方が安く設定されており、例えば、先進国株式インデックスだと以下の通りです。

eMAXIS 先進国株式インデックス :信託報酬0.66%以内
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス :信託報酬0.1023%以内

SBI証券ファンドページより引用

約0.5%もeMAXIS Slimシリーズの方が低い設定です。

eMAXIS Slimシリーズは2017年から発売された低コストの後続商品であり、それ以前はeMAXISシリーズのみでした。

コストを抑えるためには、ファンドの乗り換えについて検討の余地があります。

そうま灯火

eMAXIS シリーズの継続保有か乗り換えかを検討

乗り換えを迷う人

eMAXIS Slimシリーズで取り扱いがあり、ネット証券で口座開設している場合はeMAXIS Slimシリーズ一択です。

Slimシリーズがサービス開始する2017年以前より積立をしている場合は、以下のような乗り換えが考えられます。

新規でeMAXISシリーズを購入するという判断はコストパフォーマンスの観点から除外して良いでしょう。

  1. eMAXISシリーズを売却してeMAXIS Slimシリーズを購入し直す。その後はeMAXIS Slimシリーズを積み立て
  2. eMAXISシリーズは保有したまま新規買付をストップ。その後はeMAXIS Slimシリーズを積み立て

eMAXISシリーズを乗り換えした方がよい場合

保有しているeMAXISシリーズが含み損になっている場合や非課税口座で運用している場合は、乗り換えして問題ないでしょう。

乗り換えの際の検討材料は、「売却時の約20%の税金」をどう考えるかです。

上記の2パターンは、売却時に税金がかかりませんのでコストパフォーマンスのよいSlimシリーズへの乗り換えがオススメです。

eMAXISシリーズを乗り換えしない方がよい場合

保有しているeMAXISシリーズの含み益がそれなりにあり、課税口座である場合は検討が必要です。

理由は複利の恩恵を受けられるからです。

一括売却して一括購入の場合は複利の恩恵を受ける期間は同じですが、一括購入のリスクが発生します。

どちらにしても、自身が納得いく方で保有か乗り換えかを検討しましょう。ちなみに、私は乗り換えせず保有を続けています。

非課税口座での運用について

これから投資を始める場合は、非課税口座を使用しない手はありません。

非課税口座については以下で紹介していますので、参考にしてみてください。

まとめ

まとめ

本記事では、eMAXISシリーズをeMAXIS Slimシリーズに乗り換えるべきか解説しました。

eMAXISシリーズeMAXIS Slimシリーズの違いと乗り換えた方が良いケース

  1. eMAXIS Slimシリーズの方がコストが安い。新規買付の場合は、eMAXIS Slimシリーズがオススメ。
  2. eMAXISシリーズの継続保有or売却の良し悪しは状況による
    • 含み益であり、課税口座の場合は保有の選択もあり。
    • 含み損であり、非課税口座であれば乗り換えがおすすめ。
そうま灯火

これから積立をする場合は、eMAXIS Slimシリーズで問題ないでしょう。

しかしながら、2017年より前から積み立てを開始している場合は、eMAXISシリーズの乗り換えについて検討する必要があります。その取扱いは慎重に行いましょう!

以上、そうま灯火でした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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