※次女が発症した病気について、自身の備忘と、同じように情報収集している方にとって少しでも役に立てばと記録します。
次女が2021年12月15日に痙攣重積型(二相性)急性脳症を発病しました。
知的障害について確認したところ中度障害(B)であることが認められ、4歳になった今も発語はありません。
障害を持っている方向けに「ヘルプマーク」なるものがあることを知り、もらってみることにしました。
その方法や理由について記します。
ヘルプマークについて
ヘルプマークとは、東京都福祉保健局により2012年に作成されたピクトグラムで、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで援助を得やすくなるよう作成されました。
当初は東京都のみの取り組みだったのですが、現在では全国に広がりをみせており、最寄りの自治体にて取り扱われています。国の取り組みかと思っていましたが、東京都から発展していったんですね、知りませんでした。
私は埼玉県在住ですが、自治体の役所に療育手帳を持参していけば、特に何の手続きもなくもらうことができましたが、それぞれの自治体により扱いはさまざまですので、最寄りの自治体に照会してみてください。
ヘルプマークは無料で受け取ることができます。
ヘルプマークをもらおうと思った理由
ヘルプマークの存在は、娘が療育手帳を取得したころには知っていたのですが、取得はしていませんでした。
実際、必要であると感じたことは無かったのですが、娘が成長するに連れて「持っててもいいかもしれない」と思い始めるようになりました。
娘の成長と共に大きくなる声のボリューム
最も大きな理由としては、娘の成長に連れて外見と態度のアンマッチが見え始めたからです。
子供である以上、公共交通機関やレストランなど人がたくさんいるなかで愚図ることはあったのですが、3歳くらいまでは気になりませんでした。
しかし、娘も4歳を越えてくると愚図るときの声のボリュームもそれなりの金切り声になっており、ちょっと周りもびっくりすることが増えてきたように感じました。
他の人に比べて年相応になっていない、ということが見え始めて、それを伝えることができたらいいのになと思っていたのでヘルプマークを付けることを決めました。
運転初心者マーク、マタニティマークと同じく意思表示
ヘルプマークをつけてしまうと、良くも悪くも実態を知らせることになります。
ヘルプマークを付けることに迷っていた理由としては、その知らせてしまうことにあります。
「車の初心者マークを付けている方があおり運転に巻き込まれる」という例があるように、「相手が弱い立場であることをいいことにマウントを取る」という残念な人たちが一定数居ることも事実です。
知ってほしいと同時に、知らせる必要はないと思ってしまうジレンマがありました。
ただし、車の初心者マークやマタニティマークに代表されるように、それを周りに知らせることで納得感を与えることができることもまた事実ですので、ある種、「障がい児であることの意思表示」をすることも(親として)責任を示すことの一つかな、と考えるようになりました。
実際に使用してみて、デメリットを感じるまでは試してみようと思います。
まとめ
外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている人がつけるヘルプマークについて娘にも(状況に応じて)つけてみようと思います。
病気になったときは1歳で、健常者の場合でも何もできない年齢だったのですが、4歳になってくると、やはり「他の子と違ってきた」と感じることが増えてきました。
違っていることを理解してあげて、彼女なりの歩みに寄り添っていけたらなと思います。
これからも穏やかに健やかに過ごせますように。
二相性脳症・発症経過リンク
- 二相性脳症・発症経過の話:初発症状・痙攣~病前1日目から当日~
- 二相性脳症・発症経過の話:一過性回復期・安堵~病後1日目~
- 二相性脳症・発症経過の話:一過性回復期・予感~病後2日目~
- 二相性脳症・発症経過の話:痙攣反復期・慟哭~病後3日目~
- 二相性脳症・発症経過の話:痙攣反復期・悲愴~病後4日目~
- 二相性脳症・発症経過の話:痙攣反復期・微笑~病後5日目~
- 二相性脳症・発症経過の話:回復期・現実~病後6日目~
- 二相性脳症・発症経過の話:回復期・萎縮~病後7-9日目~
- 二相性脳症・発症経過の話(終)アゲイン~病後10日目~
二相性脳症・病後1年間で起きた出来事リンク
- 高額医療費には限度額適用認定証の準備が必要な話
- リハビリ・また歩けるようになるまでの話
- 脳波異常とてんかん発作リスク・予防の話~病後1カ月・2カ月検査~
- 二相性脳症・病後100日が経過して思うところの話
- 脳波異常が少しだけ改善した話~病後5カ月検査~
- 障害児通所支援を受けて療育施設に通う話
- MRI検査で脳の萎縮を確認した話~病後9カ月検査~
- 脳波検査で異常波形が無くなった話~病後11カ月検査~
- 二相性脳症・発症後1年経過した話
二相性脳症・それからの話リンク
- 【どっちがいいの?】個別療育と集団療育の違いを比較【未就学児・発達支援】(病後1年2か月:2歳)
- 未就学児の療育手帳を実際に取得した流れや申請期間を解説(病後1年8か月:3歳)
- 知的障害により幼稚園から入園拒否された話(病後1年10か月:3歳)
- 特別児童扶養手当が支給停止になった話(病後1年11か月:3歳)
- 二相性脳症・発症後2年経過した話(病後2年:3歳)
- 【3歳から5歳まで】児童発達支援が無償になった話(病後2年3か月:3歳)
- ヘルプマークをもらいにいった話(病後2年9か月:4歳)